二次創作という言葉は、すごく定義が曖昧なものになっています。
あなたも好きな漫画や小説の1つや2つあると思いますが、二次創作物って見たことありますか?
中には趣味で何かをデザインしてみようと思う方もいるかも知れませんが、そこにはマナーやルールが存在するんです。
知らなかったでは済まされないこともありますので、それぞれの言葉の意味の違いなどは知っておく方が良いでしょう!
今回は二次創作・ファンアート・ナマモノのという言葉の意味の違い、マナーやルールについて書いていこうと思います。
二次創作・ファンアート・ナマモノの違い
さっそく、二次創作・ファンアート・ナマモノの違いについてみていきましょう!
二次創作とは?
まず”二次創作”とは何かというところからですが、ここには厳密な定義がありません。
一次創作(いわゆる原作)が存在しており、その作品を独創的に発展させたもので、原作者が関与していないものが大まかに二次創作物と呼ばれています。
一次作品のファンである個人がその作品を派生させ、形ある物に仕上げると二次作品にあたるということですね!
また「二次創作」と似たような意味で使われる「ファンアート」や「ナマモノ」という言葉がありますが、これらとの違いはあるのでしょうか。
ファンアートとは?
“ファンアート”というのは、二次創作と基本的には同じ意味を指します。
二次創作物は原作を派生させ、二次的に作られた動画コンテンツ、小説、漫画、イラスト、ポスターなどの様々な作品を総称した言い方で、その内主に視覚的な二次創作物を「ファンアート」と呼ぶことが多いです!
海外でもファンアートは盛んに行われており、fanartの和訳として「二次創作」という言葉があてられていたりします。
ナマモノとは?
さらに、“ナマモノ”はこれらとは少し別の定義になります。ナマモノという言葉自体が隠語であり、SNS上などでは”nmmn”という表記が用いられることが多いですね。
ナマモノというのは、存在するタレント、アイドル、YouTuberなどを主人公にして書かれた二次的な作品のことを指します。
ナマモノは昔から、実在する人物を使った腐向け二次創作として捉えられてきました。
ただ、最近では夢や妄想などの要素を含んだ作品もナマモノと呼ばれるようになっており、どこまでがナマモノかという定義は、色々と意見が割れているようですね。
また“半ナマ”という言葉があり、これはテレビドラマや映画などの実写作品を扱ったものを指し、舞台なども含まれます!
一般的には2.5次元と呼ばれており、「テニスの王子様」や「刀剣乱舞」などのミュージカルは有名ですよね。
以下に3つの言葉をまとめました!
二次創作 | 原作を独創的に発展させたコンテンツの包括 |
ファンアート | 主に視覚媒体での二次創作物 |
ナマモノ | 実在する人物を題材に制作された作品 |
少しずつ言葉の定義や使われ方が違うので、覚えておくといいですね!
二次創作のルール
最初に言っておきたい大事なことは、二次創作は基本的には「違法」だということです!
昨今ネット上では様々な二次創作が公開されています。原作の続きを予想した作品だったり、事実とは大きく異なるいかがわしいものが描かれたりすると、内容によっては作品のイメージが損なわれる可能性が考えられますよね。
原作を創作した人に著作権は存在し、この権利者の許可がなければ、作者の作品を模倣すること自体が「著作権侵害」に該当することも十分ありえます。
ではなぜ世の中に、この二次創作が広がっているのでしょうか?
二次創作が広まっている理由
二次創作が広まっている理由は、公式側の善意であるところが大きいです!
というもの、著作権法は親告罪であるため、著作者がそれを著作権の侵害と認めなければ罪に問われないのです。
またこういった二次創作は、”ファン活動の一環“であり、かつ”原作の宣伝になっている“という観点からも完全には否定しにくいと言えます。
訴訟を起こすだけでもお金がかかるため、原作に及ぼす影響が少ない二次創作においては、黙認されているということになりますね!
過去に法的に訴えられたケースはある
ただ過去には、二次創作が公式側に法的に訴えられる事象も発生しています。
有名なところだと「ときめきメモリアル」です。原作をアダルトアニメとして映画化したことで、作品のイメージを損なったとして、高額の賠償金が発生しました!
著者としては、自分の描くストーリーを多くの人に届けたいという思いがあるでしょうから、それを踏みにじる行為はよくないですね!
二次創作グッズでの収益化はすべきでない
二次創作が広まれば出てくるのが、グッズ販売の問題などでしょう。
本物同等のクオリティーで次創作グッズを販売しようものなら、公式側がグッズ販売で得られる筈だった利益をあげれない可能性が出てきます!
そうなると確実に損害を被っていることになりますので、決して良くは思わないですよね。
またファンの真理に付け込んで、高額で転売するような事例もありますので、ファンの方にも迷惑をかけることになります。
各企業では二次創作について、ルールやガイドラインを発表していることがありますので、その範囲内であれば、活動してもいいということになりますね。
いずれにせよ、二次創作は公式及び作者の善意で成り立っているものですので、1人1人が節度を持った対応をして欲しいものです。
ナマモノ(nmmn)の7つのルールとマナー
ナマモノのルールも先述した内容と同じですが、独自のマナー・ルールが存在するのです!
前提として、ナマモノというのは実在している人物を題材とした作品になりますので、本人や関係者、ファンなどの目に触れないようにすべきという考え方があります。
それは扱う内容によっては、その本人もしくはファンの方がショックを受けてしまう可能性があるからです。
ですので、ナマモノを表す隠語”nmmn”があり、作品の存在自体を隠していると言えます。
時には18禁、BL(ボーイズラブ)のような、一般的な趣向ではない作品が扱われることもあり、「ナマモノは隠れるべき」という主張もあるのです。
以下にナマモノにおけるルールをまとめます!
基本的にはnmmn界隈だけで作品を楽しむようなルールが制定されています!
この暗黙のルールを破った作品やサイトもネット上に存在するため、たびたび論争になっているのを見かけます。
ただ恣意的にこのような作品を拡散したり、晒したりするケースもあるため、どちらが悪いとも言えませんが、目に入るのが嫌なら注意深く見なければいいのにって思いますけどね。
お互いに嫌な気持ちにならないように、1人1人がルールやマナーを守ってナマモノを楽しんで欲しいなと思います!
二次創作・ファンアート・ナマモノのルールまとめ
今回は、二次創作・ファンアート・ナマモノの違いやルールについて書いてきました。
二次創作は基本的には「違法」ですが、公式及び作者様が善意で認めてくれているものになります。
個人の趣味の範囲であれば問題ないと感じますが、仮に販売などを行う場合でも、原作者に尊敬の意を表し、実害のない範囲で活動して欲しい思います。
より二次創作を楽しめる人が増えてくるよう、1人1人が意識して行動することを願っております!
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