SG配合顆粒が販売中止した理由はなぜ?市販で売ってる?代替品を調査

SG配合顆粒が販売中止した理由 生活

発熱、頭痛時に病院で処方される「SG配合顆粒」

実際に服用された経験がある方も多いのではないでしょうか?

そのSG配合顆粒ですが、ネットで検索すると「販売中止」というワードが目につきます。

SG配合顆粒は本当に販売中止になっているのでしょうか?気になりますよね!

そこで今回は、

・SG配合顆粒が販売中止した理由はなぜ?
・SG配合顆粒は市販でも売ってる?通販では?
・SG配合顆粒の代替品について調査!

の3点について、書いていきたいと思います!

 

SG配合顆粒が販売中止した理由はなぜ?

結論から言いますと、SG配合顆粒は販売中止していません!

現在も全国の病院で処方されていますよ。

それじゃあ、SG配合顆粒販売中止の話はどこから出たの?

SG配合顆粒販売中止、という噂が出たのには、いくつか理由があるようなんです。

その理由について見ていきましょう!

 

SG配合顆粒販売中止の噂の理由①:新型コロナウイルスの流行で流通量が減ったから

販売中止の噂の理由1つ目は、新型コロナウイルスの流行で流通量が減ったため。

皆さんご存知の通り、ここ数年、新型コロナウイルスが猛威を振るっています。

新型コロナウイルスでは、発熱頭痛の症状が現れることが多く、医療機関でも「SG配合顆粒」が処方されることが増えたんですね。

その結果、需要が供給を上回ってしまい、販売元の塩野義製薬では、SG配合顆粒について、2022年9月から「限定出荷」という形をとっています。

薬の限定出荷とは?
何らかの影響で、すべての受注に対応できないため、薬の出荷量を調整すること。

今回の場合は、コロナの影響で、ということね!

ちなみに、SG配合顆粒の「限定出荷」は2023年6月現在も解除されておらず、見込みも立っていないとのこと。

しかし、限定出荷は「出荷量の調整」であって「販売中止」ではありませんので、以前より少ない量ではありますが、現在も流通しています

 

SG配合顆粒販売中止の噂の理由②:アセトアミノフェン製剤の出荷自粛があったから

販売中止の噂の理由2つ目は、アセトアミノフェン製剤の出荷自粛があったから。

SG配合顆粒には、解熱鎮痛効果のある「アセトアミノフェン」が使用されています。

2017年6月、国内の医薬品原薬メーカーである山本化学工業が、無届けで中国製のアセトアミノフェンを混ぜて製造した原薬を流通させていた

という理由で、そのアセトアミノフェンを含んでいるSG配合顆粒も、出荷自粛していたことがあったそうです。

その影響で、「SG配合顆粒は販売停止?」という話が出ていた、ということなのですね。

しかしその後、厚生労働省は、出荷されていたアセトアミノフェン自体の品質には問題なしとして、製品の回収は不要という結論を出しています。

現在流通しているSG配合顆粒は、安心して使えます!

 

SG配合顆粒販売中止の噂の理由③:SG配合顆粒の先代品が販売中止になっているから

販売中止の噂の理由3つ目は、SG配合顆粒の先代品が販売中止になっている、ということ。

SG配合顆粒には、先代品として「セデスG」という解熱鎮痛薬がありました。

しかし

セデスGには、腎障害を起こしやすいフェナセチンという成分が含まれており、2001年に製造中止となっています。

製造中止になったのは、SG配合顆粒の先代品なのですが、ネットで検索した際に

SG配合顆粒が製造中止になったの?もう販売中止?

と勘違いした方もいたようですね。

セデスGの販売中止後、問題のフェナセチンに代わって安全性の高いアセトアミノフェンを配合した「SG配合顆粒」が新たに誕生しました!

 

SG配合顆粒は市販でも売ってる?通販では?

残念ながらSG配合顆粒は、ドラッグストア等の市販では販売していませんし、通販でも購入することはできません

SG配合顆粒は、医師の診察を受けて出される「処方箋」に基づいて処方される「医療用医薬品」に分類されるため、基本的には、病院で処方してもらうことが前提です!

しかし例外として、零売(れいばい)薬局で購入する、という方法はあります。

零売薬局とは?
処方箋不要の医療用医薬品を販売すること(零売)を行う薬局のこと。

医療用医薬品は

処方箋が必要な「処方箋医薬品」
処方箋がなくても購入できる「非処方箋医薬品」

に分けられるのですが、SG配合顆粒は後者になります。

なので、処方箋不要の医薬品を販売する零売薬局で購入することができる、ということなのですね!

そうなんだ!じゃあ、処方箋がなくても気軽に買えるんだね!

処方箋がなくても、というと、簡単に買える!というイメージを持ってしまいますが、零売薬局は気軽に医薬品を購入できる場所、というわけではないんです!

零売薬局は、「やむを得ない場合に限り、非処方箋医薬品を対面で販売」することができますが、通販はできませんし、公的保険が適用されないため、代金は購入者の全額自己負担になります。

カウンセリングや服薬指導を受けて購入することになるため、ドラッグストアストアで薬を購入するような手軽さではないんですね。

しかし、病院に行けない事情があって、近くに零売薬局がある…という場合は、一度、代金等問い合わせてみるのがいいかもしれません!

 

SG配合顆粒の代替品について調査!

SG配合顆粒は、現在も限定出荷が続いているとお話しましたが、もしも手に入らなかったとき、代替品はあるのでしょうか?

今回調べてみると、SG配合顆粒と市販薬のセデスハイGは、主成分が同じだということが分かりました!

SG配合顆粒の主成分
(1包あたり)
セデスハイGの主成分
(1包あたり)
イソプロピルアンチピリン150g

アセトアミノフェン 250mg

アリルイソプロピルアセチル尿素 60mg

無水カフェイン50mg

イソプロピルアンチピリン150g

アセトアミノフェン 250mg

アリルイソプロピルアセチル尿素 60mg

無水カフェイン50mg

実際に比べてみると分かりますが、全く同じですよね!

これはもう、SG配合顆粒の代替品はセデスハイG、ということでしょ!

実際に、SG配合顆粒とセデスハイGを販売している塩野義製薬に確認してみたところ、

SG配合顆粒は医療用医薬品、セデスハイGは市販薬という扱いになります。
主成分が同じでも、その他のすべてが同じと言えるわけではないので、代替品として使用できます!と明言することはできません

との回答でした。

そうなんだ…。まったく同じ薬じゃないから、自己判断はよくないんだね…!

しかし、塩野義製薬からは

セデスハイGは代替品、といえるわけではありませんが、SG配合顆粒と同じような効果は期待できるものかと思います。

との回答もありましたので、「市販品でSG配合顆粒と同じような効能を探している!」という方は、薬剤師等に相談した上で、セデスハイGの購入を検討してもいいかもしれませんね。

ちなみに、ここで紹介している「セデスハイG」と、前出の製造中止になった「セデスG」は、異なる薬なので安心してくださいね!

 

SG配合顆粒が販売中止した理由はなぜ?市販で売ってる?代替品を調査 まとめ

今回はSG配合顆粒が販売中止した理由はなぜ?市販で売ってる?代替品を調査、について書いてきました。

調査の結果、SG配合顆粒は販売中止しておらず、新型コロナウイルスやアセトアミノフェン製剤の販売自粛等の影響で、販売中止の噂があったということが分かりました!

また、一般的には市販されていませんが、零売薬局では購入でき、市販薬の中では「セデスハイG」が似た効能の薬となります。

薬全般に言えることですが、軽い症状であっても自己判断での服薬にはリスクがあります。

可能な限り、医師の診察を受けて処方を受けることが望ましいですね!

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